様々な症状に悩む方もどこか生きづらさを感じておられる方も、
その元を辿っていくと乳幼児期に受けた傷つき体験に繋がっていることは、
臨床現場で日々目の当たりにする真実です。
近年では、ドメスティックバイオレンス(DV)を日常的に目撃した子どもは、
目で見たものを認識する脳の視覚野の一部が縮小する傾向があるという研究成果が
新聞紙上にも発表されており※、早期のこころのケアの必要性が指摘されています。
佐倉心理総合研究所では、乳幼児期に受けた傷つきを
乳幼児期に回復させるお手伝いができるよう、
児童精神科医の小倉清先生と治療玩具の共同開発を行っています。
乳幼児は大人に比べ、無意識に限りなく近い存在です。
プレイセラピーは、乳幼児が遊びの中で玩具を通して語ることをセラピストが聴くことで、
乳幼児の自己治癒力が発揮されるよう援助していくものです。
こうした実際の治療現場で役立つ道具を目指し、治療玩具の開発に取り組んでいます。
※参考資料:2013年5月3日 日本経済新聞『DV目撃で子どもの脳萎縮 福井大など発表』